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2010年冬コミ/同人活動
収支報告
冬コミ参加にて頒布部数を公開させていただきましたが、
「実際の収支状況はどうなっているのか？」興味をお持ちの方も
おられるかと思い、この場でご報告をさせて頂きます
今後同人活動をされる皆様のご参考となれば幸いです
【収入】
まずは今回の頒布冊数と売り上げは以下の通りです
◇新刊
印刷数：
105部
販売数：
78部…��
無償配布：
5部
見本誌：
1部
手元在庫：21部
◇再販本
印刷数：
50部
販売数：
46部…��
無償配布：
3部
手元見本：
1部
◇売上
��78部＋46部＝124部
124部x@\200（販売単価）＝\24,800.-
【支出と収支バランス】
「どこまでを経費として反映するのか？の定義は
難しいですが、項目別に見て行きましょう
⇒当然反映するコミケ当日の場所代です
�▲機璽�ル参加費 ------ \7,730
(振込手数料\150,申し込み書郵送料\80を含む）
当日の開催時間6Hなので、@\1,288/Hとなります
⇒次に反映すべき事項は制作のために必要な消費材となります
�０�刷用紙 ------------ \6,050
本誌はコピー誌であるため、印刷用紙を購入しました
表紙用として厚紙紙（180g）と中頁用に
コピー紙（81.49g/厚めの紙）を冊数分を
購入しました
�げ荳狢� --------------- \1,100
イラスト作成用の原稿用紙とインク代です
加工作業はデジタルに移行したため
スクリーントーンの
コストが発生しなくなったので大変助かってます
⇒この時点で締めてしまえば、
� �(�◆椨�＋�ぁ法�+￥9,920の黒字となりますが、
コピー費用が別途発生してしまいました
�ゥ灰圈宍．肇福室菎悗─聞�）---\17,800
業務用のコピー機を自宅に導入しましたが、
取替えのトナーがかなりのコスト高となります
（ベタを多用しているためか、かなりトナーの消費が早くなっているようです）
この費用を加味すると
� �(�◆椨�＋��+�ァ法� ▲￥7,880と赤字に転落します
⇒さらにイベント参加のための
発生経費を加味すると▲\9,515になります
��雑費・その他 ----------------- \1,635
当日の交通費 \900(往復）
梱包用ガムテープ \315
昼食(お菓子と飲み物） \420
⇒最後に今回のコピー誌制作ために購入しながら、
経費として反映してしていないものを加味します
�Ю瀏�投資費 ----------- \131,900
業務用コピー機 \115,900
裁断機 \12,000
ただしこちらは10年間使い続ける固定資産として、
20回分割（夏・冬参加と仮定）費用の償却をしていくものとします
（ちょっと現実的ではないですが・・・）
�Ю瀏�償却費 ------------ \6,595/回
これらをすべて合計すると
� �(�◆椨�＋��+��+��+�А法� ▲￥16,110
これ以外に本誌の制作者に合わせて
「仮面ライダーストロンガー」のDVDを手配していますが
それは個人的な収集という扱いにすることで除外しております
【収支改善案】
このように今回の収支は当然のように赤字となりますが、
今後黒字化を目指そう！とする場合の方策は3案となります
刀@鉾稜篆瑤料・ﾃ
例）200部ｘ\200=\40,000で収支がトントン
当然のことですが、部数が伸びれば売上アップとなりますが・・・
特撮評論という特性と本誌の体裁、そして自分の実力を
考慮すると大幅な冊数アップは厳しいと認識しています
刀泱b渦船▲奪ﾗ
例）124部ｘ\300=\37,200で赤字幅を大きく吸収！
販売価格を調整することで、売上にも大きく変動します
同人誌は嗜好性が高いアイテムであるため、
価格を\200→\300にしたところで、
販売数にほとんど影響はないと思われます
ただ本誌の体裁（P28/モノクロ/コピー誌）と
特性（あくまで作品評論誌・本編映像を流用）を
考慮すると、これ以上の価設定はすべきでない
・・・と考えております
唐@縫灰好蛤鏝ｺ
例）印刷紙 \6,050→\3,000
原価にあたる印刷紙のタイプを変更することで、
\3,000程度のコスト削減は可能となります
現在はコピー誌のペラペラ感を少しでも緩和できるよう
かなりの厚めの表紙、中頁のコピー紙を使用しています
ただ、「品質を落としてまで利益を追求したい」とは
考えるわけもなく、この案もあり得ない方法となります
【所感】
このように今回の同人誌収支は大きく赤字であり、
今後もそれを改善する具体的な事例は
現存しないという結論に至ります
もちろん儲けるためにやっているわけもなく、
あくまでも趣味の世界であり、自己で負担できる範囲の
赤字幅で収まっているのであれば、何ら問題もありません
（そもそも同人作業に費やす時間は膨大であり、
その苦労は費用に換算することなど到底不可能ですし・・・）
それだけに本誌がオークション等で超高値で
取引されているのを見る度に悲しくなってきます
（自分に還元されないことが悲しいのではなく、
高額で購入された方が金額と内容のギャップに
ガッカリされてしまうことが、
作品を愛するものとして悲しく、そして悔しいです）
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
長々と述べて来ました、同人活動において
「常に採算性を意識しながら、物事を決定していく」
そんな思考プロセスは実際のビジネスと何ら変るものではなく、
それを個人レベルで体験できるその面白さこそ
同人誌の醍醐味であると思っています
それはこのような収支計画だけでなく、ニーズを意識
した企画立案や、認知向上のためのプロモーション等
においても同様のことが言えるでしょう
同人誌は「自分の伝えたいことを形にする」ところに
喜びがありますが、それをプロデュースする
（計画に対する明白な結果が数値としてでる）ことにも
計り知れない楽しさが秘められていると思っています
機会があれば、次回も収支報告（品質を下げずに
利益改善する新たな施策等を含め）もさせて頂きます
Toshirou. 2011/01/02
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